派遣会社の就活の場合、書類選考を通ると、必ず面接(顔合わせ、職場見学)があります。派遣の面接の場合、形式がやや独特であるため、派遣の面接特有の対策があります。ここでは、合格しやすい派遣面接のテクニックについて紹介します。
職務経歴の紹介が最大のポイント
派遣の面接の場合、たいてい自分の職務や経歴を紹介する場面が出てきます(※通常の面接でもあてはまるかもしれません)。この際、うまく自己の職務を紹介するとができるかどうかが最大のポイントになります。個人的に多くの面談をこれまで受けましたが、面談の最大のポイントはやはり職歴紹介でした。仮に技術的にやや不十分でも、面接の職務紹介がうまくいけば通るケースもあります。
求人内容に適合した職歴を紹介する
求人で求められる技術が、自分も可能であることをアピールする必要があります。例えば、IT派遣で、PHP言語のプログラム案件の求人であった場合、自分の職歴の中から、PHP言語のプログラム案件を重点的に紹介するようにします。
このため、求人の具体的な内容について詳しく知る必要があります。個人的な経験では、派遣面接を受けるまで、求人内容が「上流工程」と思っていたところ、実際の求人内容は「マイグレーション」(サーバーのバージョン変更に伴う改修)であったため、自己の職務紹介で話すない内容が変わり慌てた経験があります。求人内容の詳細が不明な場合、担当者に連絡するなどして、求人の詳細な内容を把握するようにしましょう。そして、求人内容に基づいて、面接時の自分の職務紹介で話すべき内容を決めていくことになります。
また、自分の職歴が少ない場合や求人で求められる技術をこれまで経験していない場合、自分の職歴を、求人で求められる技術と何とか結び付けてアピールするようにします。
このため、以下のような職務紹介対策をとるのが良いと思います。
① 求人の内容を詳しく調査します。具体的に、求人で具体的に求めている技術・技能を調査します。場合によっては、派遣先会社のホームページ等を参照するのも一つのやり方です。また、求人内容が不明・曖昧な場合、派遣の担当者に求人の詳細な情報を教えてもらいましょう。
② 把握した求人の内容に基づいて、職務紹介で話す内容を決めます。具体的には、求人の内容に最適な項目を、自分の経歴の中から見つけ出して、話す内容を決めるようにします。
アピールポイントを明確に意識する
面談の職歴紹介では、上述してように、求人として求められ技術が、自分にできることをアピールする必要があります。このため、求人として求められ技術に適合した、自分のアピールポイントは多いほどよいことになります。できれば、アピールポイントは、あらかじめ書き出して、整理しておく必要があります。
派遣の面談では、求人の職種を実際にできるかどうか、即戦力であるかが最大のポイントになります。そのため、通常面接官は、求職者の技術に関して客観的な事実に基づいて判断します。このため、求職者の、求人に適したアピールポイントが多いほど、採用されやすくなるといえます。
前もって話す内容を決めておくのがベスト
職務紹介では、前もって、話す内容を決めておくのがベストになります。面接官は、求職者が理路整然と論理的にきちんと話せるかどうかも観察しているケースがあります。この場合、予め決めておいた内容を話すことで、印象の観点からも良くなります。理想的には役者さんみたいに話すセリフも覚えて、完璧に話すの最も良いと思います(※かなり難しいですが)。
典型的な質問に対する対策
面接で聞かれる質問の中には典型的な質問がいくつかあります。これらの典型的な質問に関しては予め回答を準備しておきましょう。その場で回答を考えて、好ましくない回答を答えたり、慌ててうまく回答できない場合よりははるかに良いと思われるからです。
また、面接で聞かれる質問には、適切な回答と不適切な回答があります。例えば、「前の会社をやめた理由は何ですか?」と聞かれた場合、例えば「残業が多いから」と答えた場合、かなり不適切な回答の部類に入ります。つまり、担当者は、「うちの会社に入っても、また残業が多くてやめてしまうのでは?」と疑問をもってしまうことになります。このため、例えば、「残業が月100時間あったから」のように特殊な事例を持ち出すのが、一つの解答例となります。さすがに、残業が月100時間の会社は、ほとんどないので、入社しようとする会社にも該当しなくなるため、回答としては適切な部類に入ります。
このように、面接で聞かれる質問には、適切・不適切な回答例が必ずあるため、やはり、前もって典型的な質問内容の回答を用意するようにしましょう。